
人の気持ちを気にしすぎてヘトヘトになる
そんな疲れやすい毎日をすごしている人に、おすすめの一冊をご紹介します。
HSP専門カウンセラー・武田友紀さんの『雨でも晴れでも「繊細さん」』です。
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この本には、HSPが暮らしの中で安心して心をゆるめられる工夫が詰まっています。
気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
著者・武田友紀さんについて
相手の気持ちを感じやすい人ほどホームで仕事しよう!繊細さんは、アウェイにいると人のササクレや理念のズレを感じて立ち往生しやすいよ。※ホーム=自分に好意的な組織や場所。 #お仕事診断ラブ #fb pic.twitter.com/iX5Ypq9xHt
— 武田友紀@「繊細さん」の本 著者 (@sensainomori) April 23, 2016
- 1983年に福岡県生まれ
- 公認心理士
- HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)専門のカウンセラー
九州大学工学部機械航空工学科を卒業後、大手メーカーで研究開発に従事。
6年目に体調を崩し、その経験を通じてHSPについての理解を深めました。
2014年にカウンセラーとして独立し、HSPの特性を活かしたカウンセリングを行っています。
著書『繊細さんの本』は60万部以上を売り上げるベストセラーに。
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武田さん自身もHSPであり、講演会やトークイベントを通じてHSPの認知度向上に努めていらっしゃいます。
『雨でも晴れでも「繊細さん」』のメッセージ
武田さんが繰り返し伝えているのは、「幸せには、自分の心だけでなく環境も大事」ということ。
「心の持ちようで何とかなる」と言われがちなメンタルの世界にあって、これはとてもリアルで救われる視点です。
ひとつめは、自分が、幸せを感じられる状態にあること。
引用:『雨でも晴れでも「繊細さん」』
ふたつめは、自分にとっての「いいもの」がまわりにあること
この2つが揃ってはじめて、繊細さんは安心して自分らしく生きられる。
読んでいて何度もうなずいてしまいました。
心がじんわり温まる、印象的なエピソードたち
『雨でも晴れでも「繊細さん」』の中では、HSPである武田さんが暮らしの中で感じたこと、実践していることが綴られています。
「フキの煮物で人間に戻る」って?
忙しさに追われ夕食をカロリーメイトで済ませていた武田さんが、手仕事として料理に向き合うことで『自分の輪郭』を取り戻していくエピソード。
フキの筋を1本ずつ取る工程は地味だけど丁寧で、自然と呼吸も落ち着くような時間だったのだといいます。
これを読んでから、私も休日だけでも「ちょっと面倒な料理」をするようになりました。



包丁の音や香りが心地よく、気持ちが整うのを実感しています。
「人の気持ちは、意外とわからない」自由さ



気を遣いすぎてしんどい
そんな繊細さんに向けて、武田さんはユニークな実験を紹介しています。
人の心を読みすぎて疲れるという武田さんの友人。
実際どこまで考えることがわかるのだろう。
疑問に思った武田さんは思い切ってその友人に対して「心の中で悪口を言ってみる」という実験をしてみました。
するとなんと相手はまったく気づかず、楽しそうに話し続けたというのです。
HSPの人は相手の顔色を見て、深読みしすぎてしまうところがあります。
「他人の頭の中まではわからない」
そんな当たり前のことを、私たちはつい忘れがちです。



人って思ってるより鈍感で、それがいいのかもと肩の力が抜けました。
「繊細であること」は、社会とつながる力にもなる
武田さんは本の中で、寄付や社会貢献にも触れています。
自分の感性を大切にするだけでなく、それを誰かの役に立てる方向に活かしていく。
これは『繊細さ=弱さ』という思い込みを、力強く覆してくれます。
私も日々、辛いニュースを見るたびに「自分には何ができるのだろう」と考え、モヤモヤすることがあります。
でも、「自分の担当を決めて、その範囲でできることをすればいい」と思えました。



ちなみに私がやりたいことは、地域で保護猫活動をしている団体へ寄付をすること。
無理のない範囲で、でも丁寧に力を注いでいきたいと考えています。
すぐに試せる68の小さな工夫
この本の魅力は、やさしい文章だけではありません。
日常に取り入れやすいヒントが、なんと68個も紹介されています。
HSPが心地よく暮らすヒント
- 深呼吸のリズムを整える方法
- 質のいい靴下を履いてみる
- 手仕事(料理、掃除、草むしり)を生活に取り入れる
- 「自分に優しい言葉」を自分にかけてみる



私が実践したのは家族がまだ起きていない早朝にコーヒー豆を挽いて、お気に入りのマグカップでゆっくり飲むこと!
少し心が落ち着くようになりました。
読者のリアルな声
『雨でも晴れでも「繊細さん」』はレビューサイトでも高評価が目立ちます。
読んでいてホッとした
この人の本は何冊目だけど、一番好きかも
自分は繊細すぎると悩む人にはぜひ読んで欲しい内容です。
- 人間関係に気を遣いすぎて疲れる
- 刺激に敏感で、すぐにキャパオーバーになりやすい
- 自分の繊細さを「ダメなところ」だと思っている
ただHSPじゃない人が読んでも「なるほど、自分もこういうところあるな」と感じられる、やさしい普遍性もありました。
まとめ
『雨でも晴れでも「繊細さん」』は、ノウハウではなく心が疲れた時や、何かに迷ったときに読みたくなる本です。
忙しさやストレスに押しつぶされそうな日、ふとページを開くと、誰かに「そのままで大丈夫」と言ってもらえたような安心感があります。



繊細さんも、そうでない人も、少しだけ「自分にやさしく」してみたくなる、そんな一冊でした。
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