
私の育て方がいけなかったのかな……
HSCの子を育てていると、ふと、そんなふうに思ってしまうことってありませんか?
私も何度もそう感じて、自分を責めたり落ち込んだりしてきました。
でも結論からお伝えすると、HSCは生まれもった気質であり親のせいではありません。
この記事では、HSCの子どもに向き合う親の心が軽くなるような考え方を3つご紹介します。
この記事でわかること
この記事を読めば、自分を責めずに子どもと向き合えるヒントが見つかりますよ。
HSCは親のせいではない
HSC(ひといちばい敏感な子)は、生まれつきの気質や感じ方の特性からくるものです。
だから決して親の育て方が原因じゃありません。
でも「私の育て方がいけなかったのかな」と自分を責めてしまうこと、ありますよね。
そう思ってしまうのは、子どものことを大切に思っているからこそ。
HSCの子を育てる親は、毎日ほんとうによくがんばっています。



寄り添おうとしているあなたの気持ちは、ちゃんと子どもに届いています!
HSCの特徴
HSC(Highly Sensitive Child)は、まわりの刺激や人の気持ちにとても敏感な子のこと。
決して「わがまま」でも「育てにくい子」でもありません。
その中にある思いやりや感受性こそが、HSCらしさといえます。
HSCの特徴
・人の表情のちょっとした変化にすぐ気づく
・怒られていなくても、空気を読んで落ち込んでしまう
・音や光、にぎやかな場所が苦手
「繊細さが、この子の魅力なんだ」と思えるようになると、子育ても少しずつ楽になってきますよ。
HSCの特徴や向き合い方はこちらでくわしく紹介しています。


HSCの子が日常で感じていること
HSCの子は、日常の何気ないことで「疲れやすさ」や「心の負担」を感じています。
例えば…
・教室のざわざわで集中できない
・友達の何気ない一言が心に刺さる
・がんばって過ごしたあと、家でぐったりしてしまう
これは「努力が足りない」からではありません。
持って生まれた感受性が、そう感じさせているだけなんです。



HSPには「自分のことをわかってくれている」と感じられる、安心できる環境がとても大切です。
HSCの子どもに親ができること
HSCの子は、まわりの空気や言葉にとても敏感。
励ましのつもりが、プレッシャーになってしまうこともあります。
親のがよかれと思って言った言葉が、HSCの子には少し重たく響いてしまうことも。
そんな時は次のように、安心感を届ける声かけを意識してみましょう。
HSCへの声かけ例
親の言葉(NG) | 子どもが感じること | 言いかえたい言葉(OK) |
---|---|---|
「そんなことで泣かないの」 | 感情を否定された気持ちになる | 「泣きたくなるくらい、つらかったんだね」 |
「もっと友達と遊んだら?」 | 今の自分ではダメなのかなと感じる | 「自分のペースで大丈夫だよ」 |
「空気を読んで動いて」 | 正解を探し続けるプレッシャー | 「どうしたら安心できるか、一緒に考えよう」 |
「お兄ちゃんなんだから我慢して」 | 我慢しないと愛されないのかもと感じる | 「嫌だったって思ったんだね、教えてくれてありがとう」 |
「みんなできてるよ」 | 自分は劣ってると感じる | 「挑戦しようとしてるね、すごいよ」 |
HSCの子にとって、何より心に残るのは「見てもらえた」という実感です。
小さなひと言が、HSCの心をあたたかく包んでくれます。
- 「できた・できない」より「がんばったね」を伝える
- 他の子と比べず、その子のペースを大切にする
- 否定せず、気持ちに共感する姿勢を持つ



我が家でもこの子にとって、家がいちばんホッとできる場所にしよう。
そう思って接しています。
HSC育児がちょっとしんどいと感じたときに



どうしてこんなに気を使うの?
私が悪いのかな?
そんなふうに思って、落ち込んでしまうこともありますよね。
でも、HSCは生まれ持った気質。
親のせいではありません。



だから決して自分を責めずに、「今日はがんばったな」って、自分にもやさしくしてあげてくださいね。
HSC育児は、まわりに理解されにくく、孤独を感じることもあります。
でも、決してひとりで抱え込まなくて大丈夫。
・HSCに理解のあるカウンセラーや支援団体
・同じ悩みを持つ親御さんたちとのコミュニティ
・専門家のアドバイスが詰まった本や講座
同じ気持ちを分かち合える人や、専門家とのつながりが、きっと心を軽くしてくれます。



親自身が元気でいることが、子どもにとってのいちばんの安心につながります。
HSC育児の疲れを癒すアイテムまとめはこちらです↓
まとめ
今回はHSCが親のせいではないといえる理由と、子育て中の心が軽くなる3つの考え方を解説してきました。
HSC(ひといちばい敏感な子)は、生まれもった気質であり、決して親のせいではありません。



しんどいと感じたときは、自分を責めずに「今日もよくがんばったね」と、自分にもやさしくしてくださいね!
HSCがイライラしやすい理由とその対処法はこちらで紹介しています。

